はじめに
副業を始めると「これって経費にできるの?」と迷うことが多くありませんか?
家賃や光熱費などのグレーゾーンは特に判断が難しく、初心者が一番つまずきやすいポイントです。
本記事では、副業初心者が押さえておくべき「経費になるもの・ならないもの」を整理し、グレーゾーンの考え方や管理をラクにする方法まで分かりやすく解説します。
第1章:そもそも「経費」とは?
経費とは、収入を得るために必要だった支出のことを指します。
副業をしている場合も、原則は個人事業主と同じ考え方です。
判断の基本は次の3つです。
- 収益獲得や維持に直接必要だったか
- 領収書や明細といった「証拠」が残っているか
- 税務署に説明できるか
この3つを満たしていれば、経費として計上できる可能性が高まります。
第2章:経費になる代表的なもの

初心者でも安心して計上できる代表的な経費をまとめます。
1. パソコン・周辺機器
ブログやデザイン、副業作業で使うパソコンは経費になります。
10万円を超える場合は「減価償却」として分割計上が必要です。
ポイント:仕事利用の割合を明確にしておく(例:業務70%、私用30%なら7割を経費)。
2. 書籍・教材費
副業に関連するスキルアップの書籍や教材、セミナー費用も経費対象です。
ポイント:「学びが副業に直結している」ことをメモして残しておくと安心。
3. 通信費(スマホ・インターネット)
スマホやネットを副業に使っている場合は、按分して経費にできます。
ポイント:利用割合の根拠を残す(業務時間、データ利用量など)。
4. サーバー代・ドメイン費用
ブログやECサイト運営で必要な費用は全額経費にできます。
ポイント:毎月の決済履歴を保存。
5. 交通費・取材費
副業の打ち合わせや取材で使った交通費は経費にできます。
ポイント:移動目的をメモしておくと、後で説明しやすい。
6. 外注費
ライターやデザイナーに支払った費用は全額経費です。
ポイント:支払明細や契約書を保存。
第3章:グレーゾーンの扱い方
経費は明確に「なる」「ならない」と分かれるものばかりではありません。
ここからは特に悩みやすい項目と判断のポイントを解説します。
家賃
- 自宅を仕事に使っている場合、仕事専用スペースがあれば按分可能。
- 部屋の面積比で算出するのが一般的。
👉 「専用性」がポイント。リビングの一角は認められにくい。

光熱費
- 電気・ガス・水道代も、仕事利用分を按分して経費計上できる場合があります。
- ただし根拠が曖昧だと否認されやすい。
👉 使用時間・面積など、按分の理由をメモに残す。
衣服代
- 基本的にスーツや普段着は経費になりません。
- ただし「仕事専用」と客観的に認められる衣装(ユニフォーム、舞台衣装など)は対象。
👉 ファッション性のある服は私用扱いになる可能性大。
飲食費
- 打ち合わせや取材目的なら経費になる。
- 単なる食事はNG。
👉 「誰と・何のために」を領収書にメモ。
第4章:初心者がやりがちなNG行動
- レシートを捨てる
→ スマホで撮影してクラウド保存を習慣化。 - 家族旅行を経費扱いにする
→ 仕事のための出張部分だけ分離して計上。 - 按分の根拠を残さない
→ 簡単なExcelやメモで「業務時間」「スペース割合」を残すこと。

第5章:経費管理をラクにするコツ
初心者がつまずかずに続けられる仕組みを紹介します。
- 専用口座を作る
生活費と副業収入を分けると帳簿が劇的にラクになります。
👉 詳しくは「副業専用口座の記事」へ(内部リンク)。 - 副業専用クレジットカードを使う
経費をカードにまとめれば、利用明細がそのまま帳簿代わりになります。
👉 楽天カードは初心者向けに特におすすめ。 - 月1で仕訳タイムを設ける
領収書や明細をため込むと地獄に。月末に15分だけ見直すだけで安心。 - クラウド会計ソフトを活用
freeeやマネーフォワードを使えば自動仕訳で手間が大幅に減ります。
第6章:税務調査で困らないためのチェックリスト
- 領収書・明細は残してあるか?
- 専用口座とクレカで分けられているか?
- 家賃や光熱費の按分根拠をメモしてあるか?
- 外注や支払いの証拠が残っているか?
👉 「説明できる状態」にしておけば、万一の税務調査でも慌てません。
まとめ

- 経費の原則は「収益のために使った費用」
- グレーゾーンは按分と証拠がカギ
- 初心者はまず「専用口座」「専用クレカ」「月1仕訳」で管理をラクにする
副業を続けていくためには、数字の管理がストレスにならないことが大切です。
仕組みを整えて、安心して副業に集中できる環境を作りましょう。
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